鶏皮を捨てずに有効活用!鶏油(チーユ)の作り方と活用方法おすすめ11選

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突然ですが、鶏油作った経験ありますか?使い方はご存じですか?

私は鶏皮大好きです。ぷりぷり・ぶよぶよの触感が特に。鶏皮から抽出した鶏油(チーユ)の使い方を知るだけでも、いつもの身近な料理のランクがぐっと上がります。鶏油の作り方・レシピはもちろんのこと、鶏油に合うおすすめ料理を紹介します。こんな料理に使えるんだ!?って感じてくれるだけで嬉しいです。

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鶏油(チーユ)って何?

鶏皮を加熱して出る油のことです。つまり、ラード(豚肉の油)、牛脂と同じ扱いで、鶏皮の油のことを鶏油(チーユ)と呼びます。精製した食用油脂の一種ですね。

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どの料理に合うの?どうやって使うの?

鶏油(チーユ)は、主に中華料理やラーメンスープの風味づけに使われます。言わば万能調味料として幅広く使うことが出来ます。主に中華料理との相性が良く、炒めモノの油としての使い方や、ドレッシング・風味づけのようにも使えます。

「けいゆ」とは読まず、「チーユ」と中国語風に呼ぶことからも、中華料理に使われることがイメージできると思います。

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使うとどうなるの?

コクが出ます!それでいて鶏肉臭さがなく嫌味のない鶏の香りが食欲を刺激してくれます。さらに油っぽさが少ないので油特有のクドさもありません。

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【おすすめ11選!】 鶏油(チーユ)と相性の良い料理

ここからは鶏油(チーユ)と相性抜群な料理を紹介します。

使い方はとっても簡単!万能調味料として鶏油(チーユ)をかけるだけ!なので、料理に使ってた油を鶏油(チーユ)に替えるだけ!

馴染み深い料理が劇的に美味しくなる・ワンランクアップを目指せます。

(1) チャーハン

いきなり王道です。チャーハンに鶏油(チーユ)はマスト!炒め油を鶏油(チーユ)に替えて調理するだけです。お米を鶏油(チーユ)でコーティングするのでお米一粒一粒に鶏のコクと旨味が染み込みます。料理の腕あがったね、と言われること間違いなし!

実際に鶏油(チーユ)を使ったチャーハンのレシピはこちら↓

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(2) その他のお米系

「チャーハン」に合うという時点で、ピンと来る方もいるのでは。。。お米系なら幅広く使えます。例えば・・・

「ピラフ」、「五目御飯」、「炊き込みご飯」にも使えますし、意外かもしれませんが、「リゾット」、「パエリア」とも相性が良いです。これらは、もともとの味が特徴的で強いので、鶏油(チーユ)を使うと隠し味のような深みを与えてくれます。

(3) ラーメン

使い方はとっても簡単!ラー油のように、いつものラーメンに鶏油(チーユ)を垂らすだけ!さっぱりした醤油ラーメンや、シンプルな味が特徴的な塩ラーメンに鶏油を入れると旨みや風味がグッと良くなります。

家系ラーメンにも鶏油は欠かせません。「油多め・油少なめ」、と行き交うこの油が鶏油なんてことも。(もちろんラーメン屋さんによっては背油など鶏油以外もあるので、必ずしも鶏油という訳ではありません。)鶏油があれば自宅でも油多めが作れますよ。

嬉しいことに、カップラーメンに鶏油を垂らすだけでも味の違いが分かります。スープに深みがでるので、是非一度試してください。

(4) 炒め物全般:野菜炒めなど

野菜炒めによく合います。チャーハン同様、炒める油を鶏油(チーユ)に替えるだけ!できれば野菜炒めの味付けを気持ち薄めにすると、かえって鶏油の旨味が引き立ちます。もちろん、野菜炒め以外の「炒め系」全般にも合いますよ。個人的には「ホウレン草とニンニクの野菜炒め」に良く使います。味に深みが出ます。

(5) 塩やきそば

「ソースやきそば」より、「塩やきそば」を断然おすすめします。塩やきそばは味がシンプルなので、鶏油(チーユ)を使って調理するとコクと旨味が増します。個人的には「鶏油多めで作る塩やきそば」大好きです。麺を鶏油でしっかりコーティングするのがポイントです。

(6) 中華スープ

できあがったスープに鶏油(チーユ)を垂らすだけ!風味がとっても良くなります。最後に回しかけるゴマ油の代わりとして使ってください。鶏ガラを使ったような風味と旨味を感じることができます。

(7) 餃子

タレとして使うラー油の代わりに鶏油(チーユ)が合います。さっぱりとした口当たりと鶏の旨味が餃子を引き立てます。マニアックかもしれませんが、ラー油と鶏油を1:2で配合したタレが堪りません。味に深みが増します。

(8) 水炊き鍋

ポン酢に鶏油(チーユ)をプラスしてください。酸味と鶏の香りが合いますよ。鍋全般によく合いますが、鍋系だと水炊き鍋が一番合います。水炊き鍋に使われる具材は味付けがないので、鶏油の香りを引き立てます。

(9) 鶏の唐揚げ

唐揚げに使う油を鶏油(チーユ)に代えてみましょう。自分を自分の油で揚げてる訳ですが、これが最高に美味しい!合わない訳がない!鶏肉の旨味を鶏油で閉じ込めつつ、噛んだ瞬間に香りが口いっぱいに広がり、旨味とコクが倍増します。

(10) コロッケ

揚げ物が続きますが、同じく揚げる油を鶏油(チーユ)に代えるだけ。ラードで揚げたコロッケも最高に美味しいですよね。鶏油はラードよりもさっぱりしてますので、いくらでも食べれます。

(11) サラダ

サラダのドレッシングとして使えます。野菜に鶏油(チーユ)を回しがけして、塩をパラパラとかけるだけ。香りがとても良くなり、油もしつこくなく、さっぱりしてますのでサラダが進みます。

番外編 1:パスタ

パスタソースに使うオリーブオイルを鶏油(チーユ)に代えるだけです。特にペペロンチーノとの相性は抜群です。さっぱりとした鶏油(チーユ)が、さらにコクと香りを与えます。

実際に鶏油(チーユ)を使ったパスタのレシピはこちら↓

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番外編 2:ピザ

ピザを焼く直前に2周ほど回しがけして使ってください。焼くと香りが多少飛んじゃいますが、いつものピザより風味が増します。

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作り方・レシピ

ここからは鶏油(チーユ)の作り方を紹介します。フライパン一つで簡単に作れます。

材料(グラス3杯分)

  • 鶏皮:1.5kg
  • 香味野菜(※お好みで):ねぎ、しょうが、にんにく
臭み消しとして、香味野菜、ローリエなどのハーブを使って下さい。ただし、無くても作れます。

作り方

(1) 鶏皮を炒める

作り方は本当にシンプルです。フライパンに鶏皮をどかっと入れ、火をかけます。ただし、事前に鶏皮をほぐしておくことをおススメします。(写真ではフライパンに入れてからほぐしたので肉の中心に火が通る前に表面が焦げそうになりました・・・)

香味野菜、ハーブを使う場合は、このタイミングから加えて下さい。

鶏皮を炒めると、徐々に油が出てきます。このまま放置しても良いのですが、油を煮詰めて引火するのが怖かったので、こまめに油を移します。ただし、注意点があります。

油をこまめに移す場合は、必ず全ての肉(鶏皮)に火が通った後にしましょう。肉が生の状態にも関わらず油だけを取り出すのはNGです。食中毒の原因となりますので絶対止めましょう。

 

ここでワンポイント!
強火でグツグツすると油が濁りやすくなります。中火ぐらいを心がけて、かつ肉には触れず優しく煮込むことで黄金色の綺麗な鶏油(チーユ)に仕上がります。

(2) 鶏皮がカスカスになるまで続ける

【鶏皮を炒める】→【油をこまめに移す】をひたすら続けます。鶏皮から油が抜けると徐々に鶏皮が小さくなります。そのうち鶏皮がカスカス・パリパリになりますよ。

(3) 油を濾す

油に不純物や鶏皮のカスが含まれてますので、気になる方は濾しましょう。写真ではキッチンペーパーを敷いて濾しましたが、目が細かめなザルに濾す程度で十分です。これで鶏油(チーユ)の完成です。

豚のラードとは異なり、黄金色がとてもきれいです。しばらく放置しておくと、鶏油(チーユ)が2層ぐらいに分かれます。上澄み液だけをスプーンで慎重にすくって別容器に保存しておきます。下の方はゼラチン上にプルプルになってるかも。上澄みはラーメンやスープなどにダイレクトにかける用、残りの下層の方は炒め用、と使い分けをおすすめします。

 

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栄養

鶏油の99%以上は脂質で、そのうちの3割ほどが飽和脂肪酸です。ラードや牛脂などの動物性脂肪に比べるとコレステロールは少なめです。(鶏油100gあたり、約85mgのコレステロール)

動物性油脂の中でも、ω-6脂肪酸の一種のリノール酸を17.9%ないし22.8%と多く含むことで知られる。四訂日本食品脂溶性成分表によると、若鶏もも肉の体脂肪にはオレイン酸42.4%、パルミチン酸22.9%、リノール酸15.4%、パルミトレイン酸7.1%が含まれている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%8F%E6%B2%B9

(出典:wikipedia)

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効能

動脈硬化を予防し心筋梗塞や脳梗塞のリスクを低下させると言われるセレンが含まれています。コラーゲンも含まれてますので、お肌の保湿やくすみにも良さそうです。また、ナイアシンと呼ばれるビタミンB3が含まれ、脳や身体の代謝を活性化させます。

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注意点

鶏油はカロリーが高いです。(100gあたり900kcal)

また、飽和脂肪酸が含まれますので、過剰な摂取は避けましょう。何事もバランスが大事ですね。

 

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