「グラタン・ドフィノワ」？何？って方も、「ポテトグラタン」なら誰でも知ってますよね。
じゃあ、最初っからポテトグラタンって言えよ
って聞こえそうですが、おフランスでは「グラタン・ドフィノワ」はド定番料理です。特にリヨン付近のレストランではメインの付け合わせとしてしょっちゅう出されます。
もっと詳細に「グラタン・ドフィノワ」って？
「グラタン・ドフィノワ」は、「ドーフィネ」地方のグラタンを意味し、要はドーフィネの郷土料理です。ドーフィネは、美食で有名なリヨンとオリンピックが行われたグルノーブルの中間に位置する小さな村です。私は高速で近くを通りましたが、村を立ち寄ったことはありません。けれど、「グラタン・ドフィノワ」はフランスではとても有名で、大概のフランス人なら知ってるのでは！？
じゃがいも好きにはたまらない「グラタン・ドフィノワ」の作り方を紹介します。驚くほど簡単ですよ。
難易度・調理時間
難易度：★
調理時間：30分
材料（1皿）
- じゃがいも：2つ
- にんにく：2かけ
- 生クリーム：100ml
- 牛乳：50～100ml
- バター：10g
- 塩：少々
- ナツメグ：少々（※妊婦の方は避けて下さい）
作り方・レシピ
(1) じゃがいもを蒸かす
じゃがいもを事前に蒸かします。熱いうちに皮を剥いて適当な厚みにスライスします。
(2) 鉄製のフライパンに盛る
キャンプとかで使う小ぶり鉄製フライパンがあれば使ってください。これに直接にんにくをゴシゴシ塗り付け、その後バター（分量）を塗っておきます。このひと手間が大事です。
さらに、先ほど使ったにんにくを細かく刻み、パラパラとフライパンに散らばせます。スライスしたじゃがいもを少しずらしながら敷き詰めます。まだ続きます。塩をパラパラとまぶし、ほんの少し生クリーム（または牛乳）を回します。これで1層目が完了、にんにく→じゃがいも→塩→生クリーム（または牛乳）の層を2層作ります。
(3) 火にかける
にんにくとじゃがいもの層を2層作ったら、最後に上から生クリームと牛乳をかけ、ナツメグをまぶして5分程火にかけます。途中途中で底のソース（生クリームと牛乳）をスプーンですくって、上のじゃがいもにかけましょう。
もし、じゃがいもを蒸かさず、生のまま使う場合は、火にかける時間を長めにしましょう。このとき、スライスしたじゃがいもを洗わずに使いましょう。じゃがいものデンプンがトロミを出すので。
(4) 仕上げ
バターを塊のままフライパンの上に乗せ、魚焼きグリルにフライパンを突っ込んで焼きます。じゃがいもに火は通っているので、表面に焦げ目をつける程度（3～5分程度）で十分です。オーブンを使う場合は、180℃～200℃ぐらいで数分でOKです。
できあがり
表面の焦げが食欲をそそります。お肉などの付け合わせとしても良いですし、メインとして食べるも良し！ほくほくがたまらないグラタンの完成です。
アレンジ
今回紹介したのは、シンプルかつ時短レシピです。お好みで色々アレンジしちゃってください。例えば、
- 蒸かしたじゃがいもを使わず、生のままスライスして使う
- 生クリームと牛乳の配合比を変える
- バターの分量を変える
- チーズをのせて焼く
- ローズマリーなどのハーブを加える
などなど、アレンジし放題のポテトグラタンです。私はいつもにんにく多めです。
本格的に作りたい方向けに
蒸かしたじゃがいもより、生のままスライスして作った方がトロミがしっかりと出て、生クリームと牛乳もじゃがいもに良く馴染みます。ただ、時間がかかるのでパっと作りたい時はこのレシピ通りがおすすめです。生のままスライスして使う場合は、じゃがいもは水にさらさずに！デンプンがトロミのもとなので。
生のじゃがいもを耐熱皿に並べ、180～200℃で予熱したオーブンに30分程焼いてください。生クリーム多めにしましょう。
