牡蠣のオイル漬けの作り方と活用方法おすすめ10選

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突然ですが、牡蠣を大量にゲットしました!牡蠣フライやお吸い物も良いですが、オイル漬けにする手順を紹介します。ちょっとしたおつまみや、パスタの具材としても使えますし、牡蠣を食べて残ったオイルには旨味が詰まってるので、炒め物などとも相性グッド!

前半に作り方を、後半には献立決めに役立つ活用方法を紹介します。

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「オイル漬け」=余分な水分を抜いてオリーブオイルを染み込ませる

オイル漬けって簡単に言うと、牡蠣の中に含まれる水分を抜いた分、オリーブオイルを染み込ませるだけです。ついでに、にんにくや鷹の爪と一緒に浸しておくと絶品おつまみとしての完成度が高まります。

材料

  • 牡蠣:お好みの量(今回使用する牡蠣は60個以上あります)
  • 塩:適当な量(牡蠣の洗浄用)
  • にんにく:5かけぐらい(お好みで調整してください。にんにくたっぷりが好きなので大量に使います)
  • 鷹の爪:5本(辛いのがすきなのでたっぷり使います)

作り方・レシピ

事前準備

3つあります。

  1. 今回は最終的に瓶詰にします。なので、気になる方は瓶を煮沸消毒しておきましょう。写真撮り忘れました・・・。
  2. にんにくをみじん切りにしておきます。
  3. 鷹の爪を適当にちぎっておきます。

(1) 牡蠣の洗浄:塩水で優しく洗うだけ

ボールの中に牡蠣と塩(適当にひとつかみぐらい)を入れ、水をたっぷり張ります。ボールの中で牡蠣を優しくグルグルかき混ぜながら汚れを浮き出させます。

牡蠣だけを引き上げると、こんなに汚れが・・・。グルグルかき回すだけでヌメリも相当取れます。この水はもちろん捨てましょう。

再度、ボールに牡蠣・塩(適当にざばっと)を入れ、水をたっぷり張ってグルグル回しながら牡蠣を洗います。

ビラビラした黒い部分を手で優しくスリスリさすると、ヌメリと汚れが出やすくなります。汚れをかき出した後は、水を捨ててまた塩を入れて洗いましょう。これを3回ぐらい繰り返します。

牡蠣の汚れをとる時のポイント
・牡蠣を洗う時の塩水濃度は海水と同じ3%にするのが理想、ですが、適当にざばっと塩を入れて洗えばOKです。
・大事なのは、真水で洗わず塩水で洗うことです。これにより、牡蠣から水気が出て、うま味を保ったまま汚れを取り除くことができます。
・牡蠣の黒いビラビラの部分を手を優しくスリスリするとヌメリと汚れが出やすくなりますよ。
洗い終わった後は牡蠣をボールから出して、キッチンペーパーの上に置いときます。

(2) フライパンで炙る

フライパンに牡蠣を(重ならないように)敷き詰め、弱火~中火にします。油はひかないで!

フライパンが温まりだすと、牡蠣から大量の水分が出てきます。これは牡蠣の中に含まれる水分です。

牡蠣から大量の水分が出ますが、このときはまだフライパンをゆする必要はありません!水分が出始めてから、1分ぐらいは放置して、このときぐらいから牡蠣の身がフライパンに焦げ付かないよう、フライパンをゆすりだします。イメージは中華料理のようにガシガシとフライパンをゆすると、牡蠣がコロコロ転がって全面に火が通ります。火が強く焦げそうなら弱火にするか、箸を使ってフライパンから優しく引きはがします。慣れれば、フライパンをゆするだけです。

 

フライパンに火をかけて1~2分ぐらいで大量の水分が出ます(牡蠣が埋まるぐらい)。

次第に、フライパンから水分が蒸発し、フライパンに茶色の跡がつき始めます。この茶色の跡は焦げではなく、牡蠣の旨味の跡みたいなモノです。気にせずフライパンをゆすり続け、しっかりと水分を抜き続けます。

牡蠣をフライパンの左側に寄せたり、右側に寄せたり、適当にコロコロさせて火を通します。

 

 

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ここまでで10分は経つと思います。時間が長いほどノロウイルスのリスクも減るので、焦らず弱火でじっくり水分を抜いて下さい。強火にすると牡蠣の身が縮んじゃうのでNGです。

牡蠣の水分が無くなりだすと、牡蠣の身がぷりぷりに膨らみ、テカテカし出します。音もシューシューってなります。

このあたりになると、常にフライパンをゆすり続けないと牡蠣の身がフライパンにくっついてしまいます。

なので、ここらで、火を止めて牡蠣をフライパンから引き揚げます。

フライパンには、茶色の跡がびっしり付きました。これは捨てないで!箸でペロっと剥がしてこのまま酒のツマミにしてもいけますよ。牡蠣の旨味の跡みたいなものです。

 

牡蠣をフライパンで焼いて水分を抜く時のポイント
・牡蠣から水分が出始めるまではフライパンはゆすらずに
・水分が出始めてから以降は、牡蠣の身がフライパンに焦げ付かないよう、フライパンを常にゆすって牡蠣をコロコロ転がす
・強火はNG(身が縮む)、弱火でじっくり焦らずに水分を抜く

(3) オイル漬けにする

まず、先ほど水分を抜いた牡蠣を(なるべく重ならないように)瓶に敷き詰めます。

次に、刻んだにんにくと、ちぎった鷹の爪をパラパラまぶします。

最後に、牡蠣が完全に浸るまでオリーブオイルをドボドボ入れます。

これで、「牡蠣+にんにく+鷹の爪」の層を作って、オリーブオイルで漬けました。これを繰り返すだけです。

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できあがり

つらつらと書きましたが、要は牡蠣を炙って水分を抜き、オリーブオイルを染み込ませるだけです!油などは使わず純粋に牡蠣の水分だけを抜いて、にんにくと鷹の爪で香りを付けます。一晩以上寝かせた方が味が染みます。3日目ぐらいから最高に美味しくなりますよ。

煮沸した瓶に詰めれば、1か月ぐらいは安心して保存できます(必ず冷蔵庫で保存しましょう)。ですが、私は煮沸しません。なぜなら、つまみ食いだけで1~2週間以内には空にしちゃいます。美味過ぎ注意です!

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牡蠣の疑問:生食用と加熱用の違い

ところで、スーパーで見かける牡蠣をよく見ると、「生食用」と「加熱用」の2種類がありますよね。この違いご存じですか?

「生食用」と「加熱用」は「鮮度の違い」ではなく、「採れた海域の違い」です。

私も正しく知るまでは、完全に誤解してました。

「生食用」と「加熱用」牡蠣で間違った情報あるある
・「生食」=新鮮、「加熱用」=時間が経って鮮度が落ちた、は間違った情報です。
・とはいえ、「生食用」の牡蠣を選んでおけば美味しいんじゃないの?、は一概にそう言えません。「加熱用」の方が味が濃くて美味しいとも言われています。

じゃあ、正しい情報は?ってなりますよね。牡蠣だけに下記が正しい情報です。

「生食用」と「加熱用」牡蠣について正しい情報
・鮮度は、「生食用」も「加熱用」も鮮度は同じ。
・食べ方は、「生食用」は生食いOKで加熱して食べてもOK。「加熱用」は生食NGで加熱して食べればOK。
・「生食用」の牡蠣は決まった場所で採れて、かつ決まった手順で出荷された牡蠣だけに許された表示です。保健所が定めた海域で採れた牡蠣を、特定の減菌洗浄を経て「生食用」として出荷が許されます。一方、「加熱用」のほとんどは、沿岸部などの人の生活に近い海で育っているためエサとなるプランクトンが豊富で大きく育ちますが、ウィルスや菌も一緒に取り込んだまま育つため「加熱して食べる用」として出荷されます。
・なので、「生食用」の牡蠣は安全性を得る代わり、洗浄工程(強制的に断食させられて)を経てますので、牡蠣の身が痩せて水っぽくなるので旨味が少ないとも言われています。
・一方、「加熱用」は海中プランクトンが豊富な海域で育っている分、身がしっかりして(牡蠣は海中プランクトンを食べて育つので)味も濃くなる分、海の汚れを体内に保つためアタるリスクが増えるとも。

牡蠣にアタると地獄を見ます(ノロウィルス)。じゃあ、「生食用」と「加熱用」どっちをどうやって選べば良いのか!?ってなりますよね。簡単です。

「生食用」と「加熱用」の正しい選び方と調理方法
・調理方法で選びましょう。
・生で牡蠣を食べる時は「生食用」一択です。間違っても「加熱用」を生食しないでください。わざわざ地獄に行くようなものです。
・鍋や牡蠣フライなど火を通す食べ方なら「加熱用」が使えます。「生食用」も使えますが、必要以上に「生食用」にこだわる必要ありません。
・厚生労働省が推奨する安全な加熱基準:「牡蠣の中心部を85℃以上で90秒以上加熱すること」だそうです。N〇K番組のガ〇テンでも扱われてました。
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オイル漬けした牡蠣、または余ったオイルの使い方おすすめ10選

ここからは、オイル漬けした牡蠣のおすすめな使い方を紹介します。是非夕食の献立として参考にして下さい。

(1) シンプルにそのまま食す

牡蠣の美味しさをダイレクトに味わえます。毎日少しずつ食べることで、日に日に変わる味を楽しめます。おつまみや酒のアテとして。

(2) ピンチョス

オイルはバゲットやパンにチョンチョンと漬けて食べてみてください。牡蠣の旨味を吸い込んだオイルが旨味をプラスします。

焼いたパンの上に、オイル漬けの牡蠣やトマト、キノコ、チーズなどを乗せてピンチョスとしても良いですね。

(3) パスタ

牡蠣のパスタは鉄板ネタですね。具材・オイル全てが使えるので無駄がありません。オイル系もよし、クリーム系もよし、お好みのパスタに仕上げて下さい。特にペペロンチーノをお勧めします。

当サイトでは、パスタのレシピも紹介しています。

(4) グラタン

パスタと同様、具材・オイルが使えて無駄がありません。牡蠣とホウレン草のグラタンは如何でしょうか。

(5) リゾット or パエリア

牡蠣はお米との相性も良いです。チーズをたっぷり加えた牡蠣のリゾットはシンプルに見えて味わい豊かですし、パエリアとして使っても良いですね。オイルも無駄なく使えます。

(6) クラムチャウダーならぬオイスターチャウダー

あさりの代わりに牡蠣を使ったオイスターチャウダーは栄養もしっかり摂れて寒い日にぴったりです。

(7) サラダ

オイル漬けした牡蠣をサラダに散らして、オイルを回し掛けするだけでも豪華なサラダに変身します。牡蠣の旨味のおかげで塩分を追加する必要もなく、ヘルシーで栄養満点なサラダが出来ます。

(8) ピザ

業務用スーパーなどで生地だけを買ってきて、牡蠣・チーズ・トマトなどを散らせば簡単に作れます。もちろん牡蠣のオイルも忘れずに!

(9) ガーリックバターソテー

にんにくオイルでしっかり漬けた牡蠣をバターと共にさっと炒めるだけ。お酒のおつまみとしては優秀な一品です。醬油バターで炒めるのも良いですね。そのときは日本酒と共に!

(10) 炊き込みご飯

日本人なら絶対忘れてはならない牡蠣の炊き込みご飯。牡蠣の旨味を全てお米に吸わせることで、噛めば噛むほど美味しくなります。

番外編:キッシュ

卵と生クリームをたっぷり使ったキッシュに、ホウレン草と牡蠣も混ぜてみては如何でしょうか。パイ生地・タルト生地どちらでも合います。

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中部地方在住、2児のおっさんです。
欧州の衣食住をこよなく愛し、欧州のメジャー~マイナーなところを旅してきました。家族をあっと言わす絶品レシピや、育児、お役に立つことをおっさん目線で紹介します。

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