大好きなパスタの作り方を紹介します。使う食材が夏野菜ですので、夏にぴったり・夏こそ食べたい一品です。基本の作り方と、ひと工夫することでワンランク上の味を実現するポイントも紹介します。
基本の作り方
ポイント
- 全工程(調理開始~完成まで)で弱火を保ちましょう、強火や中火にしませんが、例外として最後の最後の工程だけ強火にします。後ほど紹介しますね。野菜(ナス)を弱火で調理することで野菜の甘みを最大限引き出すことができます。
- にんにく・オリーブオイルをたっぷり使います。ナスに火を通すと油分をかなり吸い込みます。そこに、にんにくとオリーブオイルの旨味をたっぷり吸わせることで、ナスを噛んだ時じゅわっと出る旨味がたまりませんよ。
- パスタの麺を半分の時間であげて、残り半分の時間はソースと共に煮込みます。これは私オリジナルポイントですが、パスタをソースと共に煮込んで仕上げることで、ソースの旨味を麺にしっかり吸わせます。
- パスタの茹で汁をソースにたっぷり含ませて必ず乳化させましょう。乳化とは油と水が上手く混ざった状態のことです。ソースがパスタの麺と絡みやすくなります。
材料(2人前)
- にんにく:3かけ(いつもの1.5~2倍)
- オリーブオイル:大さじ5(いつもの3倍ぐらい)
- ベーコン:適量
- ナス:2本
- トマト3個またはトマト缶1個
- スパゲッティの麺:250g
- お好みで:とうがらし2本(夏こそピリ辛ということで)、白ワイン大さじ2、バジル適量(風味が増します)
作り方・レシピ
(1) ソース作り
フライパンに細かく刻んだにんにくとオリーブオイルを入れ弱火にします。お好みでとうがらしもどうぞ。にんにくの香りをオイルに移し、少し色づいた頃に、ベーコンを加えて弱火のまま炒めます。
今回はオリーブオイルの代わりに、以前作った鶏油(チーユ)を使います。鶏のコクがプラスされます。鶏油(チーユ)の作り方は↓をどうぞ。
弱火で調理するので時間がかかります。その間にナスを切っておきます。お好みの切り方で!私は細長く切るが好きです。この方が麺との絡みが良いからです。
ベーコンに火が通ったら、とうがらしを取り出し、ナスを加えて弱火のままじっくり炒めます。フライパンをガチャガチャ混ぜる必要はありません。基本は触らず、時々混ぜるぐらいです。弱火かつ油多めなので焦げませんから、ほぼ放置で済みます。
ナスにしっかり火が通ると油を吸い込んでテカテカしてますが、これで良いんです。ここで塩(分量外)をパラパラかけて味付けします。このまま食べてもかなり美味しいですよ!
お好みで白ワインを入れますが、ここも弱火のまま。じっくり調理するのでアルコールは調理しているうちに飛んじゃいます。
次に、トマトまたはトマト缶を加えます。トマトの場合は、手でぐちゃぐちゃにして加えて下さい。このまま5~10分ぐらい煮込んでトマトをドロドロにします。私は自家製トマトソースと冷蔵庫に残っていたプチトマトを使います。
これでソース作りは完了です。
(2) 麺を茹でる
スパゲッティを茹でます。大きめの鍋に水(分量外)を張って、沸騰したら塩と麺を入れて茹でます。
(3) 仕上げ
パスタを半分の時間で茹でたら火を止めます。パスタの茹で汁をおたま5杯ぐらい(いつもの3倍ぐらい)ソースの入ったフライパンに加え、フライパンをゆすって乳化させます。乳化させるとソースがトロトロになります。
次に、麺を水切りせず(水切りしてもしなくても茹で汁はたっぷりソースに加えてますので)ソースに加え、ここで初めて強火にします。ここだけが例外で弱火ではありません。
パスタの茹で時間が半分なので麺がまだ固いですが、残りの半分の時間をソースと共に茹でます。茹で汁が次第に減ってゆくので、事前に茹で汁をたっぷり加えてます。ソースと共に茹でることで、ソースの旨味を麺に吸わせてます。これは私オリジナルかもしれませんが、この方法で作った方が麺とソースがしっかり馴染みます。そして家族からも評判です。
麺が茹で上がる直前にバジルを加えます。
塩で味を整えてできあがり。
できあがり
お皿に盛った後に、フレッシュバジルを手でちぎって盛り付けます。バジルを手でちぎった方がバジルの香りに包まれて風味が良くなりますよ。写真の見栄えは良くないですが・・・。
夏野菜のトマトとナスが美味しいです。ソースがしっかり乳化している上に、細切りしたナスが麺を持ち上げた時に良く絡みます。フレッシュバジルの爽やかな香りが食欲も刺激します。とうがらしを加えたことでピリっとした辛みが味を引き締めます。オリーブオイルの代わりに入れた鶏油(チーユ)のおかげで、ベーコン少なめでも味がしっかりしてます。
夏にこそ食べたい一品です!