サラサラ!お菓子作りの基本ソース「クレーム・アングレーズ」
直訳すると「イギリスソース」と呼ばれるこのソースは、フランスのお菓子作りでは重要なソースとなります。同じ材料で作れる「カスタードソース」とは異なり、サラッサラに仕上げるこのソースのレシピを紹介します。
難易度・調理時間
難易度:★
調理時間:15分
材料(どんぶり茶碗1杯分)
- 牛乳:300ml
- バニラビーンズ:1/2本
- 卵黄:4個
- 砂糖:60g
作り方
鍋に牛乳を入れます。
バニラビーンズをしごいて中身を牛乳に加えます。
火をつけて、牛乳が沸騰する直前で火を止めます。
バニラエッセンスを使う場合は、火を止めた後に加えましょう。
(1) ボールに卵黄と砂糖を一気に入れます。
(2) 白っぽくなるまで、よく混ぜます。
卵黄に砂糖全量をザーっと入れてしっかり混ぜましょう。
(1) 牛乳を少しずつボールの中身に加えながら混ぜます。
(2) 牛乳を全て加えてシャバシャバの液状にします。
牛乳とボール内の卵黄に温度差がある状態で牛乳を一気に加えると、卵黄の温度が上がって固まることがあります。牛乳は少しずつチョロチョロ加えることで卵黄の温度が上がるのを防ぎます。
(1) ボールの中身全てを鍋に移し、火をつけて弱火にします。
(2) ヘラで混ぜながら、温度を徐々に上げ、少しトロミが出てきたら火を止めます。
トロミの出始め(火を止めるタイミング)の見極めが一番緊張する瞬間ですので鍋に集中しましょう。湯気が出始めるとそろそろだと思ってください。
最後の仕上げとして、濾して出来上がり。
濾すことで口当たりの良いクリームとなりますので、面倒くさがらず必ずやりましょう。
ヘラでしっかり混ぜてたつもりでも、濾すと卵のダマがあるもんだね。
できあがり
冷蔵庫で冷やせば、サラサラの「クレーム・アングレーズ」となります。色々なお菓子作りに使えるこのソースは、タイミングが命のような気がします。バニラビーンズの香りがまた良いですね。
あとがき
トロミが出始める温度(80℃)を数分維持すると、殺菌力の高いソースとなります。ただ、維持するのがとても難しいので、いつもすぐ火を止めてます。
ソースは翌日までには全て召し上がりましょう!
フランス語で、アングレ (anglais)で英国を意味します。英語って意味にもなるんですよ。