クレーム・フランジパーヌ(または単にフランジパーヌ)とは、洋菓子に使われるクリームの一種です。焼き菓子やパイとの相性が良く、カスタードクリームを使うスイーツなら大体はフランジパーヌに替えれます。カスタードのクリーミーさと、アーモンドの風味の良いとこ取りなのが特徴です。作り方やおすすめの活用方法を紹介します。
カスタードクリームとアーモンドクリームを混ぜるだけ!ラム酒を忘れずに!
日本ではあまり馴染みのないフランジパーヌですが、作り方はとても簡単です。カスタークリームとアーモンドクリームを混ぜてラム酒を加えるだけです。まずは作り方を紹介します。
材料
- カスタードクリーム:30~50g
- アーモンドクリーム:100g
- ラム酒:大さじ1
フランジパーヌの作り方・レシピ
カスタードクリームとアーモンドクリームを事前に準備しておけば、作り方はとっても簡単です。
(1) カスタードクリームとアーモンドクリームを混ぜる【ゴムベラを使う】
ボールまたは適当な器にカスタードクリームとアーモンドクリームを入れて、混ぜます。
(2) ラム酒を混ぜる
ラム酒を加えて混ぜれば完成です。
分量について(カスタードクリームとアーモンドクリームの比率)
味的には、「カスタークリームの量=アーモンドクリームの量 x 30~50%」をおすすめします。つまり、アーモンドクリームを100g使う場合は、カスタードクリームは30~50gとします。もちろんお好みでカスタードクリームとアーモンドクリームを1:1としても構いません。
カスタードクリームの比率が高いと(量を多くすると)、味が軽くクリーミーさが増します。一方でアーモンドクリームの比率が高いとズシっと重たい味になります。私はいつも、小さな子供向けにはカスタードクリーム多め、ラム酒なしで作り、大人向けにはカスタードクリーム少なめ、ラム酒たっぷりと作り分けてます。
個人的にはカスタードクリーム少なめの方がアーモンドの味を楽しめるので好きです。
以上が味的な違いで、フランジパーヌとしての比率の定義は・・・実は決まりがなく、曖昧のようです。by フランス人。1:1もあれば50%もあるようです。あまりこだわらず好みで決めちゃって良さそうですね。
フランジパーヌの活用方法おすすめ10選
ここからは使い方の紹介です。主に焼き菓子・パイとの相性が良いです。
(1) ガレット・デ・ロワ
あまり聞きなれないデザートかもしれませんが、フランジパーヌをパイ生地で挟んで包み、パイ生地の表面に葉っぱなどの模様を描いた焼き菓子です。フランスでは年明けの風物詩として超有名で、正月明けに(なぜか)パン屋で大量に積まれたガレット・デ・ロワを見かけます。
ガレット・デ・ロワを作ってみました。レシピはこちら↓↓
(2) アップルパイ
アップルパイにフランジパーヌを使うと、いつもとはちょっと違った大人の味が楽しめますね。
(3) シュークリーム
カスタード多めに配合したフランジパーヌを使うと、口当たりまろやかに保てます。
(4) ミルフィーユ
さくさくパイ生地にフランジパーヌがとっても合います。裏技的には、カスタードクリームとアーモンドクリームを相互に塗り重ねるのもおすすめです。
(5) ミルクレープ
ミルフィーユ同様ですが、こちらはしっとりしたクレープに仕上がります。カスタードクリーム多めにすると優しい味になります。
(6) クリームパン
コロネやパンに包むのも良いですね。
(7) ロールケーキ
しっとり系のロールケーキにはカスタード多めのフランジパーヌが良く合います。
(8) エッグタルト
できればポルトガル風のエッグタルトに!アーモンドクリーム多めのフランジパーヌをおすすめします。
(9) タルト系全般
タルト系なら何でも合います。王道ですね。いちごなどのフルーツと合わせましょう。
(10) たい焼き
カスタードクリーム多めのフランジパーヌを使えば、クリーミーさが活きます。しっぽの方はアーモンドクリーム多めなどアレンジするのも良いですね。
簡単にフランジパーヌを作るには
カスタードクリームとアーモンドクリームさえあれば(あとラム酒も)簡単に作れちゃうフランジパーヌですが、2つのクリームをイチから作るのは面倒ですよね。でも、フランジパーヌってなかなか売ってないんです。そんなときは、カスタードクリームとアーモンドクリームをそれぞれ買ってきて混ぜればOKです。ラクして作りましょう!