カスタードクリームはフランス語で「クレーム・パティシエール」と呼ばれ、直訳すると「お菓子屋さんのクリーム」を意味します。お菓子屋さんにとっては身近なクリームで、シュークリームやたい焼きなど色々な場面で使われます。小麦粉を使わず、失敗しない作り方を紹介します。さらに、おすすめな使い方も。
とろとろ・つやつやを目指せ!
いきなりですが、カスタードクリームは日持ちしませんので、当日~翌日中には召し上がりましょう。なので、まとめて作り置きはせず、必ず使い切れる分量で作ります。
材料
- 牛乳:250ml
- バニラビーンズ:1/2本(なければバニラエッセンスやバニラオイルなど)
- 卵黄:Mサイズ3個
- 砂糖:40g
- コーンスターチ:20g
- バター:25g
作り方・レシピ
(1) 牛乳を温める
バニラビーンズを使う場合は、鞘を割いて中身を牛乳を共に鍋に入れます。バニラビーンズを使わない場合は、牛乳だけを鍋に入れます。鍋に火をかけ牛乳を温め、沸騰直前になったら火を止めます。
(2) クリームの土台を作る
ボールに卵黄、砂糖を入れて白くなるまでしっかり混ぜます。バニラビーンズを使わずバニラエッセンスやバニラオイルを使う場合は、ここで加えましょう。しっかり混ぜた後は、コーンスターチを一度に加え、軽く混ぜます。
次に、先ほど温めた牛乳を少しずつ、数回にわけて、卵黄の入ったボールに加えます。牛乳を全て加えた後は、濾して鍋に戻します。
(3) 鍋に戻して中火でトロミを引き出す
ここからは時間との勝負です。必ず下記の準備をしっかり整えてから進めましょう。
- バターを準備しておく。すぐ投入できるように!
- 大きめのボールに氷水を入れておく。鍋底を急冷するために!
- 濾し器を用意しておく。出来上がったクリームを濾すために!
- 平べったいバットまたはお皿を用意しておく。クリームを冷蔵庫で冷やすために!
それでは行きますよ。
まず、牛乳を戻した鍋を中火にかけ再び温めます。牛乳に混ぜ込んだ卵黄を熱することで固める訳ですが、要はスクランブルエッグみたいな感覚に近いです。最初はサラサラな卵が徐々に固まる・・・みたいな。卵が完全に固まる前に火を止めることでクリーム状にすることが出来ます。最も気を遣うところですが、ポイントを押さえれば誰でもできます。
ポイントは↓です。
火を止めた後は、素早くバターを加えてしっかり混ぜます。
(4) 仕上げ
鍋底を氷水に浸し、急冷します。急冷している間も、クリームを混ぜ続けることでムラなく全体を冷やします。
クリームがしっかり冷えた後は、もう一度濾します。
その後、皿(できれば平らなバット)に移し、クリームの表面までぴっちりラップで覆って冷蔵庫で冷やします。
冷蔵庫でしっかり冷えればできあがりです。
できあがりと注意点
クリームを味見してみましょう、とってもクリーミーで滑らかな舌触りなはずです。できあがったカスタードクリームは当日中に召し上がりましょう。傷みやすいのであまり日持ちしません。
困った時は
粉末状のカスタードパウダーが売っています。牛乳を加えるだけで簡単にカスタードクリームにできます。割り切って使うのも手ですね。
カスタードクリームの活用方法おすすめ11選
ここからは、カスタードクリームの使い方、正確にはカスタードクリームを使ったスイーツを紹介します。参考にしてください。
1. シュークリーム
王道ですね!サクサクのシュー皮にトローリ濃厚なカスタードクリームがたまりません。大きめのシュー皮を作って、カスタードクリームと生クリームを両方加えるのもおススメです。
2. アップルパイ(カスタードパイ・チョコレートパイ)
りんごの酸味と甘いカスタードクリームが合います。アップルパイを作るのが面倒な方は、カスタードだけを入れたカスタードパイやチョコを入れたチョコレートパイが手軽ですよ。
3. ワッフル
ふわふわワッフルが好きですか?それとも表面がカリカリなワッフルが好きですか?どちらもカスタードクリームは合います。
4. たい焼き
写真はあんこ入りたい焼きですが、カスタードたい焼きも完全に市民権を得ましたね。あんこ派vsカスタード派で喧嘩しないように両方作りましょうね。
5. エッグタルト
外はサクッと!中はトロっと!一口でいけます!写真のエッグタルトをイメージする方も多いと思います。これはポルトガル風エッグタルトで「パステル・デ・ナタ」と呼びます。
6. ミルフィーユ
さくさくパイ生地との相性は抜群ですね。イチゴが出回る冬~春に作りたいデザートです。
7. クレープ
しっとり卵生地のクレープにカスタードクリーム、まさに卵尽くし!チョコとバナナは必須です!
8. パンケーキ(ホットケーキ)
普段はメープルシロップ派のあなた、バター派のキミ、たまにはカスタードクリームなんていかがでしょうか。
9. クリームパン
コンビニやスーパーで簡単に買えるクリームパンこそ、手作りしてみるのも良いですね。コルネにチャレンジするのもアリです!
10. ロールケーキ
カスタードクリームも生クリームも何でも巻いて!生地の表面をクリームで覆えば「ブッシュドノエル」のできあがり。
11. パフェ
工夫して色んな層を作ってみましょう。カスタードクリームの層も忘れずに!
番外編
カスタードクリームとアーモンドクリームを混ぜた「クレーム・フランジパーヌ」の作り方・活用方法はこちら↓