ハツ・タンなどのいわゆる内臓系の食べ方って、焼肉以外ご存じですか?焼き過ぎる心配も固くなる心配もない「アヒージョ」を紹介します。
アヒージョって?
「アヒージョ」という言葉は、スペイン語で「刻んだにんにく」を意味します。もちろんスペイン料理で、タパスの1種です。本場スペインではバル定番の料理で、本当に「刻んだにんにく」が出てくる訳ありませんよ。だいたいは、エビ、マテガイ、牡蠣などの魚介類を中心に、にんにく・とうがらし・オリーブオイルで火を通した食べ物を総称してアヒージョと呼びます。
本場スペインで「アヒージョ」というメニューは見かけたことないです。日本独特の表現かもしれませんね。「ガンバ・ピルピル」など可愛らしいメニューのお店もありました。
これまで、スペインのなかでも、バルセロナ・バレンシア・マラガ・セビリアなどの都市に旅行しましたが、「エビのアヒージョ」はどこのバルでも注文できました。
調理方法も地方(バル)によってまちまちで、食材を陶器に入れてオーブンで調理したり、鉄鍋で料理したり、日本でいうお好み焼きの鉄板の上でささっと調理したり、料理方法の統一感はなかったです。がしかし、必ず「にんにく・とうがらし(鷹の爪)」は使ってました。店によって、シェリー酒らしきアルコールやスパイスなども使ってました。つまり、作り方にあまりこだわらず自分の好き好きで作れば良さそうですね。
な訳で、私がよく作る方法を紹介します。
材料(2皿)
- 豚のハツ(心臓):1パックあたり150g x 2パック
- オリーブオイル:適量
- にんにく:2かけ
- とうがらし(鷹の爪):1本
- 塩:2ツマミ
- ミックススパイス:お好みで
作り方・レシピ
(1) 肉を漬ける(省略可)
ここの工程はお好みで。というのも、飛ばして次へ進めてもOKです。
お肉(ハツ)に下味を付けるために行います。
ハツ・にんにく・とうがらし・塩・ミックススパイスをジップロックに入れて封をし、揉みほぐします。このまま数時間冷蔵庫で寝かせます。
(2) 火にかける
小さな鉄鍋(スキレットが無難)に、冷蔵庫で寝かせたジップロックをダイレクトに入れます。(1)の工程を飛ばした場合は、(1)の材料をスキレットに直接入れましょう。
次に、オリーブオイルをハツ半分ほどの高さまで注ぎます。
中火でハツに火を通せばできあがり。にんにくの良いニオイが食欲をそそります。
できあがり
スキレットで作ると、そのままサーブできるのが楽ちんです。アツアツ・グツグツの状態でさっと出して召し上がりましょう。ビールがとっても合います。
スキレット(鉄鍋)がなかったら
小ぶりなスキレットがない場合は、陶器に全材料を入れ、200℃に予熱したオーブンで焼きましょう。途中途中、肉が焼けてるか見ましょうね。
アレンジ
ハツ(心臓)以外のお肉も使えます。
たとえば、タン・砂肝など、焼くと固くなって苦手だなと思う部位も、これならプリプリに仕上がるので食べやすくなりますよ。
試しに、豚タンを使って調理しました。作り方は全く同じです。
余ったオイルの活用方法
バゲットにぬりぬりして、ちょっと焼けば美味しく食べられます。下の写真は違う食材がバゲットに乗ってますが、イメージだけ参考にして下さい。