自家製カステラ「パンデロー」。ひたすら混ぜて!
パンデローと聞いて、「ポルトガル」、「元祖カステラ」、「ザビエル」、、、と思いを馳せたくなりますが、パンデローはポルトガルでとてもメジャーなお菓子です。現地ではそこらのカフェで手に入りますが、味・焼き加減がお店によって微妙に異なるので、お好みを探すのも楽しみのひとつですね。
パンデローを食べたことがある方ならご存じかもしれませんが、カステラとパンデローは似てますよね。諸説ありますがカステラの元祖はパンデローとも言われており、パンデローの味はザ・南蛮菓子って感じです。どこか懐かしく、現地で老若男女問わず愛されるのもよくわかります。
買うと高いカステラですが、パンデローなら手軽に作れるので是非トライしてみましょう。
パンデローをもっと知りたい方向けにWikipediaのリンクを貼っておきます。
ポルトガルの修道院生まれの菓子で、教会へのお供え物と作られ、キリスト教行事に振る舞われる。現在作られているものの製法は16世紀にすでに存在し、日本のカステラのルーツであるという説がある。
作るモチベーション
- 南蛮菓子を食べたい時
- 卵が大量に余っている時
- カステラを食べたいけど高いから断念した時
難易度・調理時間
難易度:★★
調理時間:30分
材料(4人分)
- 全卵:4個(中サイズ)
- 黄身:10個(中サイズ)
- 砂糖:200g
- 薄力粉:100~120g(少ないと半熟っぽく、多いとしっかり固まります)
- 香りづけ:バニラ少々 or ラム酒(小さじ1) or ポートワイン(小さじ2)
作り方
(1) ボールに全卵、黄身、お好みで香りづけを入れて混ぜ始めます。
(2) 砂糖を加え、混ぜ続けます。少なくとも15分は混ぜましょう。
腕がやばいぐらい疲れる・・・
筋トレしたいなら止めませんが、無理せずハンドミキサーを使いましょう。
生地が下の写真みたいに変わってきます。
卵の色が徐々に白っぽくなり(1)、生地が膨張してミキサーの跡が残りだし(2)、生地をたらすと山のように盛り上がります(3)。時間をかけてミキシングすれば必ず写真のようになるので頑張りましょう。
(1) ここまで十分に混ぜたら、当然ヘラからたれる生地は三角になります。
このあたりで、オーブンを220℃で予熱します。
(2) 薄力粉を事前にふるっておき、2~3回に分けて生地に加えます。1度に全て混ぜてもOKですが、ダマになりやすいです。ヘラで切るように素早く混ぜましょう。
スポンジを作る時と同じです。
(1) 型にクッキングシートを敷いておき、生地を流します。
(2) 流し終えた写真です。
(3) 生地を作りすぎたので別の型にも入れました。
クッキングシートが型から無造作に飛び出し過ぎでは・・・
まぁ気にしなくて良いでしょ。本場もこんな感じのお店多かったよ。ただ、オーブンの温度が高いので、紙がオーブンの中の熱源に触れて火が出ないように気をつけましょう。
(1) 予熱が完了したオーブンに入れて、200℃ x 25分焼きます。
(2) オーブンから出します。ちなみに型をゆするとプリンのようにプルプルします。
焼きが足りない場合は、1~2分ずつ延長して焼き加減を調整しましょう。好みの固さを見つけるのも楽しみのひとつです。
(3) オーブンから取り出した後は、4時間放置して生地を馴染ませます。
この時間が一番つらい。食べたい衝動にかられる。
ですね。なので、寝る前にオーブンから取り出したまま一晩放置して、朝一で食べます。ちなみに生地を予熱で馴染ませるため4時間待ちます。
果報は寝て待て。お疲れ様でした!
できあがり
中身が半熟かどうか、生地を切った御開帳の瞬間が一番緊張しますね。
小さい子供がいるのでしっかり焼いた感じに仕上げています。焼き時間5分ほど減らすと生地の中心がトロっと半熟になります。この辺はお好みで調整してください。
あとがき
パンデローのレシピを検索して他の方のレシピを覗くと、半熟に仕上げるレシピが多く見られます。
半熟はそれはそれで美味しそうですが、個人的には半熟にこだわり過ぎず、その時々の出来上がりを食すぐらいで良いと思います。冒頭にも書いたように、現地でも店や地域によって焼き加減が異なるので正解はないのでは、と感じます。肩肘張らず美味しく食べるのが一番ですね。
パンデローと相性の良いモノ
大人はポートワイン(甘口)、子供は何か牛乳飲みたくなる味ですね。シンプルで優しい味なので是非お子さんに作ってあげてください。
ポルトガルとイギリスって仲良しらしい。両国だけがEU内主要国(ドイツ・フランス・スペイン・イタリアなど)と1時間の時差あるんだよ。