冬の代名詞でもあるカニ!色々な種類のカニがありますが、メスのズワイガニはハサミを使わずに剥けるんです。というのも、カニの身と殻を綺麗に分けて、殻から後々ダシを取ろうと考えてます。そうなると、なるべく綺麗に(清潔に)殻と身をわける必要がでてきます。綺麗に身と殻を分離することができるので手順を紹介します。
ちなみに、こんな感じに身だけを取り出せます。
知っていましたか?山陰地方では、ズワイガニのオスを「松葉ガニ」と呼び、メスを「セコガニ」と呼びます。 能登地方では、ズワイガニのオスを「加能ガニ」と呼び、メスを「香箱ガニ」と呼ぶんですよ。
準備するもの
- まな板
- ゴリゴリ棒(うどんを打つときに見かける棒。正式名称が分かりません・・・。)
- 箸
むき方
順を追って説明します。カニ1杯を事前に湯がいておきましょう。
所要時間
カニ1杯あたり1時間弱はかかります。
(1) 胴体から足をわける
カニ一杯から全ての「足」をポキポキ折ります。さらに、足の関節でポキっと分離しておきます。
(2) 足の身を取り出す
まな板の上に分離した足を置きます。その上に、ゴリゴリ棒を乗せて、「えぃっ」と転がすだけです。関節の切れ目から身だけが飛び出しますので、取り出しましょう。
細い足の部分も同じです。まな板の上に置き、ゴリゴリ棒を乗せ、「えぃっ」と転がすと身だけが飛び出します。
メスのズワイガニは(オスに比べて)そもそも小さいので、足1本から取り出せる身の量は少ないですが、全ての足でゴリゴリすると無視できない量が取れます。
身がニュルっと出てくる感じがクセになります。
(3) 外子を分離する
胴体をひっくり返し、「外子(卵)」がついている部分を手でパキっと折ります。
「外子」が付いている殻からヒダヒダした余計な部分を切り離します。これは捨てます。
次に、「外子」が付いた部分を根元から1本ずつ分離します。
最後に、1本ずつに分けた「外子」から卵だけを取り出します。卵は手で優しく撫でるようにすれば簡単に取れます。
「外子」が付いている殻を見ると、オレンジ色の「内子(卵)」が付いていますので、箸でホジホジして身を取り出しましょう。「外子」が付いた殻は下の写真が最終形です。
(4) 胴体を開く
「外子」が外された胴体の穴に親指を引っかけて、パカっと開きます。
こんな感じに、胴体を分離できます。
(5) ふんどしを取り除く
分離した胴体の側面に付いている「ふんどし」と呼ばれる部分を取り出して捨てます。「ふんどし」はエラで、雑菌や汚れが付いている部位なので食べることが出来ません。
「ふんどし」を取り除いた後は、胴体の真ん中に付いている「内子」と呼ばれる卵とミソをほじっておきます。真ん中がごそっと無くなるので、簡単に割ることができます。
(6) 胴体に付いた身を取り出す
最も面倒なポイントですが頑張りましょう。胴体(足の付け根)に残った身を取り出します。足を折った穴から箸を突っ込んで箸をひねります。すると、胴体の殻がパキっと割れるので、身を取り出します。全ての足で繰り返しましょう。
・箸を突っ込むのは端から順にして、全ての足の付け根に詰まった身を取り出す。
(7) 頭に詰まった身を取り出す
残すは頭の殻です。素直に見える所全てを取り出せばOKです。最も美味しい部位です。
(8) 最後の仕上げ
頭の殻の口の部分に親指を当て、そのまま押し込みます。パキっと口の部位が取り出せるので、ここから身を取り出しましょう。
残った殻です。
頑張ってほじった身
Beforeの状態です。
Afterで取れた身です。美味しく頂きましょう。
物凄い疲れました。。。結局これを4杯分ほじほじしました。いっそのこと殻ごとチューチューしようか葛藤しましたが、殻は殻でダシを取るのに使いたいので綺麗に分けました。
ちなみに、カニは脱皮する生き物です。脱皮後は身がスカスカになるとも言われ、脱皮前が美味しいと言われています。脱皮前は荒波で揉まれた跡が殻に残っているので、すぐ分かりますよ。
殻を捨てずに有効活用する方法はこちら!